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統計で見るカードローン・銀行カードローン激増は、専業主婦の敵か味方か?

「アベノミクス」により個人消費が復調へ向かう中、銀行が本体で手掛けるカードローン事業が、急成長しています。

その背景には、銀行が改正貸金業法の規制を受けないため、消費者金融市場で有利な立ち位置にいるということが影響しています。

このことによって何が変わったのか、その一つのキーワードが「専業主婦」です。

 

銀行カードローンが、今や無担保貸し付けの主流に?

銀行カードローン利用者が大きく増加するイメージ

日本銀行の統計および日本貸金業協会の資料によると、銀行及び消費者金融の貸出額は、以下の表のとおりです。

 

銀行(億円)

消費者金融(億円)

2015

49,470

40,275

2014

44,334

40,325

2013

39,319

41,626

2012

34,367

44,767

2015年には、銀行のカードローンの貸付残高が、4兆9470億円まで伸びているのに対し、消費者金融の住宅向けを除く、無担保貸し付けが4兆275億円まで下がっています。

銀行カードローン市場がわずか数年間で急速に拡大していることは、間違いありません。

 

最高裁判所が、2014年1月に、過去のグレーゾーン金利(後述します)の利息部分を、不当とする判決を出しました。

テレビCMでも、弁護士事務所や司法書士事務所の広告が急増したように、貸金業者に対して利息返還請求が急増しました。

 

それに対応するため、消費者金融会社は収益が圧迫され、貸し出し余力が低下、そのことが消費者金融の無担保貸付市場の急速な縮小に拍車をかけることになったのです。

 

貸金業法の改正により、最も影響を受けた利用者は、意外にも専業主婦?

 

2010年の貸金業法の改正で、総量規制が導入されました。

総量規制とは、年収の3分の1までしか、お金を借りることができなくした制限のことです。

この規制の導入により、所得のない専業主婦の方は、配偶者の同意なしでは消費者金融からお金を借りることができなくなりました。

 

しかし、総量規制はあくまで貸金業者に対する規制であったために、銀行はこの法律では規制の対象外となっています。

 

そのため、銀行のカードローンにおいては、審査に通れば、自分の決断だけでお金を借りることができるのです。

これこそ、専業主婦の方の借金の需要が消費者金融から銀行カードローンへ移ることになった決定機です。

 

総量規制が導入されたことによって、銀行カードローン市場は、急速な変化を遂げました。

 

銀行カードローンの市場は2012年と2015年を比較しても、43%も成長しています。

この成長に伴い、消費者金融の方は、市場が縮小しました。

 

また、改正貸金業法では、借入する際の上限利率の引き下げも行われました。

出資法の上限金利が29.2%だったものが、利息制限法と足並みをそろえるように、上限金利が20%まで引き下げられました。

 

金銭の貸付を行うものが、業として金銭の貸付を行う場合には、金利が20%を超えていると、出資法違反となります。

これにより、出資法と利息制限法の間の金利(グレーゾーン金利)で貸し付けを行った場合には、貸金業法違反となることになりました。

 

このような規制をかけられたため、消費者金融業者は、利益を上げにくくなったのです。

 

もはや銀行=以前の消費者金融? 家計を守るためにできることとは?

専業主婦が家計をしっかり守っているイメージ

病気や事故など、急にお金が必要になったとき、銀行カードローンに頼ってはいませんか? 

確かに、予想外の出来事が発生したときには、銀行カードローンは頼りになります。

 

しかし、銀行の商品とは言っても、需要が消費者金融から移ったというのが経緯ですから、実は消費者金融の無担保融資と大差はありません。

安易に銀行カードローンに頼るのは、家計を破たんさせるきっかけとなってしまいます。

 

収入のない専業主婦の方が、なぜ融資の審査に通るのでしょうか? 

ポイントは配偶者の収入にあります。

 

配偶者にしっかりとした収入があれば、融資してくれる銀行カードローンはあります。

「家族に内緒で融資」などとうたったカードローンもありますが、家計を守るためには、しっかりとした返済計画を立てることも必要ですし、配偶者に説明できない借入は控えるべきです。

 

専業主婦の方が借り入れできるといっても、貸し出す銀行としては、配偶者の収入をあてにして貸付しているのです。

つまり配偶者の収入が「見えない担保」の役割を果たしているのです。

 

返済が難しくなれば配偶者に借り入れの件を打ち明けざるを得なくなって、そのために家庭が壊れてしまう可能性もあります。

やはり、配偶者に隠れてカードローンを組むことは、避けたほうが良いでしょう。

 

先ほど述べたように、消費者金融においては、収入のない専業主婦の方が借り入れるためには、収入のある配偶者の同意書の提出が求められるようになっています。

 

しかし、銀行は総量規制の対象外なので、そのような規制がありません。

規制がないためにかえって銀行カードローンの方が家計の破たんへの近道となってしまっていては、総量規制の意味がなく本末転倒になってしまいます。

十分に気をつけましょう。







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